OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

普通二種免許

いい歳になってきて、この先少しでも役に立つ武器があれば、といろいろ考えていたが、その一つとして普通自動車二種免許を取ることにした。
二種はご存知の通り、タクシーなどで旅客を乗せて運転するのに必要な免許。今のところすぐにタクシー運転手をするつもりではないが、この先何があるか分からないので、選択肢を多く持っておくに越したことはないと考えたのだ。

今年初頭に自動車学校に申し込んだが、春にかけて入校者が多く混むので、春以降の申し込みだと割引きがきくとのことで、4月に入校することにした。

仕事しながらの学校なので、週末か夜遅くしか行けないが、その旨を伝えるとうまくスケジュールしていただき、まずは土曜日に入校し、早速翌日日曜日から学科を受ける。
免許を取ったのは数十年前なので、改めて受ける講義は新鮮だった。

しばらくは学科を受けていたが、ようやく教習に入ることになる。免許がマニュアルなので、教習もマニュアル車。しばらく乗っていないのでどうなるかと思ったが、身体が覚えているらしく、すぐにスムーズに運転できるようになった。

クランクやS字、方向転換等は特に問題なく、縦列駐車も一つコツを覚えればほとんど失敗することもない。安全確認やウインカーのタイミング、一時停止など普段とイメージが違うが、運転するうちに次第に慣れていった。

一段階は問題なく進み、見極めも済んで2段階へ。路上に出ることになるが、二種だけに、目的の場所に停車することや転換(Uターン)なども必要になる。「あの電柱に後ろのドアを着けるように」といった指示が出たりする。また、シミュレーションというのが何回かあり、ゲーム機のようなもので急ブレーキや悪天候など実地でなかなかできないシチュエーションの練習もある。ただ、かなり酔いやすく、ちょっと大変だった。

学科は一度救護の内容があり、これは6時間続けて受講しなければいけない。平日しかないので、ここだけは休暇をとって受講する。よく見かける人工呼吸などで使用する人形を相手に、丸一日実地の講義。

これで学科はすべて終わり、最後に効果判定という試験がある。今はパソコンで受験してすぐに判定が出る。それまでにアプリや教本で勉強していて、なんとか合格。
翌日に卒業検定。さすがに緊張するが、縦列駐車や鋭角コーナーなど場内のメニューは失敗なくできる。ただ、路上に出て、停止することが4回あったが、そのうち一回は路地が入り乱れているところで停車位置が難しく、自らやり直しをすることに。

大きな減点かと心配したが、結果は合格。総評でやり直した停車位置は問題なかったと言われてちょっと拍子抜け。最後に卒業証書とか貰って、自動車学校は終了。

免許試験場での本試験は平日しかやっていないので、休暇をとって受けに行く。それまでに様々な練習問題をしたが、ひねくった問題が多く、ちょっとした文脈や判断が難しいのばかりで自信がなかったが、本試験は素直な問題が多く、自信を持って解いていけた。
直後にあった発表で合格していて、心底ほっとした。

午後から手続きだが、これもあっさりと終わって免許証を手にすることができた。種類のところに「普二」が入っただけだが、感無量である。

入校してから3ヶ月、我ながら頑張ったと思うが、試験などもスムーズに進めて本当によかった。さて、これを活かすことはできるのだろうか。