OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

路線バスの旅

路線バスの旅といっても、一部バスに乗ったに過ぎないので、ちょっと大仰なタイトルにかもしれない。強いて言えば「路線バスも使ったちょい旅」のほうがいいかも。

ちょっと時間が空いた時にはふらっとどこかへ出かけたいのだが、この酷暑の中歩く気にはなれない。かと言ってそこら辺の鉄道はだいたい乗ってしまい、新鮮味がない。
未乗路線も無くはないのだが、だいたい盲腸線(終点がどの路線にも接続していないので、引き返すしかない線)で、ちょっと食指が動かない。

毎年会社の健康診断があり、病院が指定なのでわざわざ会社の近くまで出かけることになるがすぐに終わり、その後は予定がない。昨年も午前中早々に終わったので、乗ったことがなかった近鉄生駒線田原本線でふらっと旅をして結構楽しかった。

今年もと思いいろいろ考えたが、良いパターンが見つからない。近隣で未乗線といえば、近鉄けいはんな線だが、終点から先に乗り継ぐ先がない。

そこで考えを変えて、ここから路線バスで行けばいいのだと思いついた。昔は時刻表しか情報がなく、バスの時刻など調べるのは大変だったが、今はネットでいくらでも調べられる。調べた結果ちょっとしたコースを思いつき、実行することにした。

健康診断が終わったあと近鉄けいはんな線に乗って東へ。けいはんな線は大阪地下鉄中央線と接続していて、路線自体はおおまかには近鉄奈良線と被っている。新石切から長大なトンネルで生駒に着き、そこからが未乗区間。トンネルや切通しを通り、高架になっている終点学研奈良登美ヶ丘駅に到着。

学研奈良登美ヶ丘駅

ここからは各方面へバスが出ているが、今回はJR片町線祝園(ほうその)駅行きに乗る。バスは高台から下っていき、しばらく走ると光台と精華台という二つの新興住宅地に入る。きれいな道並みで、けっこう人も乗ってくる。

精華台に入ると、島津製作所や京セラなど大企業の研究所が並んでいて、反対側には国立国会図書館関西館もある。そんなのを眺めているうちに、古墳の横を通って終点の祝園駅へ。

ここはJR片町線近鉄京都線共同駅だが、JRはこの時間は1時間に1本くらいしかない。駅前のショッピングセンターで時間をつぶし、塚口行き区間快速に乗る。
片町線は通勤でも使っているので新鮮味がなく、居眠りしてしまい、目が覚めると下車駅の一つ前だった。

祝園駅

危ない危ないと思いつつ、河内磐船駅で下車。ここは京阪交野線との接続駅で、案内でも京阪乗り換えを言うが、駅間は500mくらい離れていて、猛暑の中汗をかきながら京阪河内森駅へ。

久しぶりの交野線だが、車窓は全く特徴がなく人も多く、終点の枚方まではただの移動だった。枚方からは本線の特急で天満橋中之島線に乗り換えて渡辺橋まで行って、堂島地下街を通って梅田まで。ここでちょい旅は終了。

路線自体は特に魅力はないが、乗ったことがない線、久しぶりの線はやはり面白い。

味をしめたので、後日暇な休日に再び思い立って、路線バスを使ったちょい旅に出た。
今回はJRで天王寺まで行き、ここが出発点。近鉄大阪阿部野橋駅から南大阪線に乗る。南大阪線橿原神宮までの路線だが、途中の古市から分かれる長野線に直通する列車が結構な頻度で出ている。で、この長野線には乗ったことがない。

今回はこの河内長野行きに乗ることにする。河内天美手前までは高架で、準急はすべて通過して快走。途中で観光列車の「青の交響曲」とすれ違う。
藤井寺から各駅停車になり、道明寺で乗ったことがある道明寺線と合流し、古市で後ろの2両を切り離し、初めて乗る長野線へ入っていく。

2駅先の富田林までは複線だが、そこから単線。少しのどかな雰囲気になり、やがて終点の河内長野。ここは南海との共同駅だが、あちらは本線なので立派なホームがある。

ここからバスに乗ることにする。目的の光明池行きは1時間に1本。時間を合わせてきたので、駅前をウロウロしている間にバスが到着。

バスは旧街道の細くくねった道を走っていき、こまめに乗客が降りていく。バイパスを横切り、味のある町を走っていくうちに乗客は減っていき、国分峠で乗っていた子どもたちが下車してとうとう自分ひとりになってしまった。

河内長野から光明池までは、遠回りながら鉄道があるので、通しで乗る人はそうそういないのかもしれない。相変わらず旧道をくねくねと走り、遠回りした住宅街からは少しずつ乗客があり、1時間くらいで終点光明池駅に到着。

ここは泉北高速鉄道の駅で、できれば終点の和泉中央に行きたかったが、なぜかそちら行きのバスはなかった。
いかにも新興住宅地の駅で、ショッピングセンターなどがあったが、早々に駅に行き、せっかくなので一駅先の終点和泉中央駅へ。

ここも規模は大きいものの、町並みは同じようなものであまり面白くはない。ショッピングセンター内の吉野家で昼食を取り、直通している南海のなんば行き区間急行に乗る。この列車は南海の古い車両で、ホームの向かいには先日デビューした新型の9300系が入線してきた。

一瞬新型に乗ろうかと思ったが、特に車両が好きなわけでもないのでそのまま出発。泉北高速は果てしなく直線の高架で、なかなかのスピードで快走する。深井をすぎるとトンネルに入り、出たところが南海との接続駅の中百舌鳥。急行なので通過し、堺東、天下茶屋新今宮と停車して終点のなんばへ。

ここでちょい旅は終了。少し戎橋筋を歩いてみるが、観光客でごった返していて、暑いのもあって早々に地下鉄に乗って帰る。

このようなちょい旅はすぐ終わるので、帰宅しても15時くらい。多少物足りないくらいなのが良いのかもしれない。

路線バスを選択肢に入れることで、また色々思いつきそうな気がする。