OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

ボランティア開始

今年のボランティア作業は、果樹園の世話から始まった。

今回は1泊2日で、果樹の剪定や獣害防止柵のメンテナンスを行うことになり、朝からボランティア先に向かう。週末は良くない天気予報だったが、今日は雨の心配はなさそう。

現地にの公民館に集合して、早速果樹園に向かう。まだ植えてから1年少々で、実がなるにはまだまだ。枝振り等を確認しながら枝を切り、切り口に保護剤を塗る。

果樹の剪定

並行して害獣防止柵の増設を行う。金属の杭を等間隔にユンボで押し込み、軽トラで運んできた柵を準備していく。杭は背が高いので人間が打ち込むには相当苦労しそうだが、ユンボを使うとあっという間に設置できていく。2~3本は下に石でもあったのか、くにゃっと曲がってしまったが。

害獣防止柵の杭

作業する前に、柵内に鹿が3頭侵入していて出られなくなっていて、地元の猟師に駆除を頼んでいる。昼から駆除に来るそうで、いくら柵を整備してもいたちごっこだ。

そういえば畑のあちこちに掘り返した跡があり、これはイノシシの仕業。この地区は鹿の害は多いがイノシシはいなかったのだが、今年はイノシシが急に増えたのだとか。

午前中に剪定と柵の杭うちが終わり、すべての果樹に追肥をして作業はいったん終了。公民館に戻って昼食。仕出し屋でとったお弁当をおいしくいただき、しばらく歓談。

午後になって猟師さんが到着したので、作業をやめて鹿の駆除を見に行く。前回は銃だけだったが、今回は3匹もいるためか、猟犬を連れて来ていた。熊野犬というらしいが、中型の犬でぶるぶる震えている。猟師さんによると人間は怖がるらしいが、動物には強気だとか。

その通り、柵の中に入ると猟犬はたちまち全速力で鹿を追いかけて、喉元に食いつく。次々と鹿を倒していき、猟師さんが銃でトドメをさす。あっという間に3頭の駆除が終わり、手際のよさに感心するしかない。

鹿を駆除するというとかわいそうという声もあるが、田舎の獣害は深刻だ。毎年かなりの広さの蕎麦が食われてしまうし、自分も2年続けて大豆を食われているので、駆除は大切だと思う。特に近年は増えつづけていて大変だ。

午後からは新たに桜の苗を植える。公民館から見える景色の中に桜を植えることになり、まずはそば畑にする予定だった場所に7本植える。植えるのはソメイヨシノで、桜の苗はホームセンターなどでは見たことがない。

シャベルで穴を掘り、出てきた石を底にほうり込む。苗を土に立てて土を戻して固め、上に防草シートを敷いて完了。これを7本行う。

その後、これまた獣害防止のため、周りに柵をする。通常の半分に切った金属作柵を1本打ち込んだ杭に固定していく。合計で28枚運んで設置するので、かなり体力を消耗する。

桜の苗

すべてが終わったところで今日の作業は終了。明日は雨の予報なので、できるだけ今日中に作業を終わらせたかったので、めどがついてホッと一息。

公民館に戻って片付けをした後、宴会の準備。毎年すき焼きを食べながら酒を飲む。昨年秋の蕎麦打ち以来の行事なので、話にも花が咲く。

翌日は未明からかなり強い雨で、朝になっても結構な勢い。昨日だいぶ作業が進んだので、今日は桜の柵をもう少し強化し、イノシシに壊された柵の修理。雨の中カッパを着て作業する。

昼で作業はすべて終了し、公民館で昨日と同じく仕出しの弁当をいただく。その後歓談してから解散となる。雨はまだ止まないが小降りになっていた。

今年も秋までスケジュールが決まっていて、例によって真夏の作業等もあるが、できるだけ参加しようと思う。