OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

四国遍路 2_2

11月24日

目を覚ますと、布団の中で早速脚を動かしてみた。 


とりあえず痛くない。一晩眠って膝はどうやら復活したらしいが、果たしていつまでもつのか?今日は日和佐まで約30キロ。今までで一番長い距離だ。最後までもつかどうか分からないが、行けるとしてもどこまで行けるのだろうか。朝食をいただいた後、準備してとにかく宿を出発。 

何はともあれ次の22番までは行かねばなるまい。途中には低いながら峠もあるが、これを越えないことには帰る術がない。

爆弾を抱えたような状態でそろりそろりと川沿いに数キロ歩き、やがて国道を横切ると、遍路休憩所がある。休もうかと思ったが、まだ元気だし行けるうちにと、ここは通過。

次第に山に入っていくと、道はだんだん坂道になる。へんろ道保存協会の地図には標高も書いてあり、この先に峠はあるが標高はあまり高くない。が、高くないと油断していると、道はやがて木の階段になる。多少ビビりながら進んでいくが、程なく峠になり、そこを越えた後階段はなく、なだらかに下る坂道が続く。

平地に下ると田園風景の中を歩いて、やがて22番平等寺に到着。ここまで約10キロだが、今のところ脚はなんともなく、多少気が軽くなる。平等寺は素朴な気持ちのいい寺だが、ここも本堂はかなり石段を登らなければならない。納経を済ませると鶴林寺で出会ったご夫婦に再び出会い、立ち話。

22番平等寺


 

次の23番まではここから20キロ。どうなるかと思いながら集落の中を抜けて先へ進む。月夜御水大師で休憩すると、山の中をつづらおれでだらだら下っていく。次第に車の音が聞こえてくると、国道55号線に入る。交通量の多い幹線道路に沿って進み、トンネルに入ると「室戸96キロ」の標識を発見。23番の次の24番はここなのである!

室戸まで96キロ!

トンネルを抜けた先の道沿いに遍路休憩所があり、一息入れることにする。先に来ていたお遍路さんとしばらく話をするが、みな同じ経路なので一度出会うと何度も出会うことがある。

しばらく休憩した後出発するが、国道を離れたあたりでとうとう膝に違和感が来た。しばらく歩くと次第に痛くなっていき、昨日と同じ状態になってしまった。

こうなることは予想していたので、あえて遠回りとなるJR沿いの道を選んだのだが、ここから一番近いのは由岐駅で、それでもここからは峠を越えて5キロ以上ある。何にしてもここでリタイヤするわけにはいかず先に進むしかないが、左膝をかばって歩いていると右足まで張ってきてだんだんひどい状態になってきた。 

途中休んでいた先ほどのお遍路さんから声をかけていただき、湿布を貰ったので貼ってみるが、焼け石に水だった。道沿いにだらだら坂を登って行き、由岐坂峠を越えると町に向かって下っていくが、昨日同様一歩ごとに痛みが走る。

昨日同様の軽い地獄を見た後、ようやく下りが終わり、町に入るとまもなくJR由岐駅に到着。ここでリタイアすることにし、もう欲も得もなくベンチにへたり込む。しばらく休んで落ち着くと、昼過ぎということもあり腹が減ってきた。そういえば宿を出てからろくに食べていないのだが、この由岐という町、とにかく何もない。駅前に酒屋があるだけで、携帯で調べても店そのものがない。 

食事はあきらめて駅でゆっくりするが、ほとんど人気のない見知らぬ町でじっとしていると異次元に入ったような感じで、なぜだが妙に気持ちが落ち着く。ここでリタイヤするのは残念だが、仕方が無いと気持ちを切り替える。1時間ほどのんびりした後、次の列車で日和佐に向かった。 

15分ほどで到着した日和佐駅から今日の目的地だった23番薬王寺が見える。このまま参ってもいいのだが、あくまで歩きにこだわるつもりなので、次回に由岐駅から再開して参ることにする。阿波を打ち終えることが出来ないのは残念だが仕方がない。まだ早い時間だが本日の宿のF旅館に向かう。この旅館は仕出し屋にもなっていて、夕食はすこぶる美味であった。 

翌日。 
多少夜更かしはしたが、きっちり6時前には目が覚めてしまう。3日目は次回に備えて行けるとこまで行こう、せめて20キロ先の鯖大師まで、と考えていたが、予定は阿波だけに泡となって消えてしまった。多少良くなったとはいえ、この脚ではもはや帰るしかない。

8時発の特急で徳島に向かい、今回のお遍路は終了。よく考えたら由岐から薬王寺までは10キロ。あと一息だったが、山道で行き倒れになったりしなかったからよしとするしかない。 

結局昨日と一昨日はどれくらい歩いたのかよくわからない。