OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

地理

ジャンル問わず何かにのめり込んでしまうことはとてもいいことだと思うが、我ながら興味のある事はいろいろと多い。写真、車、ドライブ、鉄道、天体、地学、歴史、etc・・・

そんな中でダントツでのめり込んでしまうのは、何と言っても「地理」だと思う。

地図はいつまで眺めていても飽きない。昔は様々地図を買ったりしたし、高速道路のサービスエリアに寄ると必ず最新の地図を貰ったりしていたが(最近は簡易的なものしかない)、今ではウェブでGoogleMapをはじめ、いろいろな地図が公開されており、航空写真や国土地理院の地形図、ストリートビューGoogleアースなどもあって、眺めだしたらキリがない。

地理が好きなのは要するにいろいろな地域に興味があるということだろう。小さい時から行ったことがない道は行ってみたくなってしまう性分で、今でも地図を見ているとあちこち行きたくなって仕方がない。

車や鉄道が好きなのもそこに行きたい手段が高じたのかも知れないし、今は歩くことにハマっているがそれもその一端なのであろう。

さて、地図を眺めているといろいろと面白いことがある。面白い地名なんかもたくさんあるが、時々おや?と思うことの一つに県境がある。

例えば新潟県山形県の間には飯豊(いいで)山地というのが横たわっているが、ここになぜか福島県が絡んでくる。地図を拡大してよく見ると分かるが、まるで盲腸のように福島県が伸びてきて、主峰の飯豊山頂を奪っているような感じだ。

福島県

山形県秋田県にまたがる東北最高峰の鳥海山も、普通なら県境に山頂があると思うが、山形県に山頂を獲られてしまっている。秋田県の最高地点は「鳥海山腹」になってしまう。

瀬戸内海にも面白いのがあって、広島県愛媛県の間にあるとても小さい瓢箪島は、なぜか島を二分するように県境が貫いているのである。

瓢箪島

それぞれにいきさつがあるのだろうが、とにかくこういうのを探すのが楽しい。傍から見たらおたくに思われるかもしれない。

道路にも興味があるのだが、さらに興味を引かれるのが、いわゆる「酷道」。通ると酷い目に遭うというくらい過酷な国道をもじっているのだが、国道というのは国が管理している幹線なのだからさぞやしっかりした道だろうと思ったら大間違い。

青森県階段国道は有名になってしまったが、他にも自動車はおろか歩いても走覇出来ない廃道国道の418号線をはじめ、あまりに細く急で、途中石畳になってしまう暗(くらがり)峠を擁する308号線、未だに舗装されずダートのままの458号線などなど、とんでもない国道がいっぱいある。特に四国や紀伊半島は、真剣に転落や崩落の心配がある国道が多い。(ちなみに県道は「険道」という)
※どの道も改良工事が進んでいて、いずれ快適な道になりそう。

中でもひときわ好きなのが、長野県の中央構造線に沿って南北に走る国道152号線で、地質学上大変なところにルートがあるものだから、今の土木技術をもってしてもトンネルが作れず、道が途切れてしまっているところが2カ所もある。これは随分前に走覇したが、見所満載だった。

無目的にドライブしていると、知らずにそういう道に紛れ込むことがあって酷い目に遭うこともあったが、後から考えるといい思い出ででもある。今は同好の士が多く情報も豊富だから行かずともいろいろと味わえるが、機会があったら出かけてみたいとも思う。