OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

鉄道旅

子供の頃から好奇心が旺盛だったのか、どこでも行くことが好きだった。

小さいときは歩くしか交通手段がなく、近所を歩き回る程度だったが、それでも通ったことがない路地などがあれば、行かずにはいられなかった。

それが高じたのか、ほどなく鉄道にも興味を持つようになった。住んでいたのは小さな地方都市で、国鉄のローカル線と中小私鉄があり、国鉄の駅が近かったのでよく遊びに行くようになった。

駅で列車の行き来を見ていると乗りたくなるのは当然で、まだ小学生低学年の時に列車で大阪駅に行くことにした。当時はおおらかな時代で、子供一人で大都会にでかけるのに両親もは特に反対もせず行かせてもらえた。

ローカル線の気動車で乗換駅まで行き、本線の快速に乗り換えるのだが、快速電車の速さ、ターミナルに近づくに連れて栄えてくる街や増えてくる列車などを見た時の興奮は何十年も経ったいまでも覚えている。そして大阪に着いて、その規模や行き来する列車の多さと来たら・・・。

一日中駅にいて堪能し家に帰ったのだが、今思えば、よく大阪駅のような巨大なターミナルで帰りのローカル駅までの切符を買ったものだ。困ったり人に聞いたりした記憶もないのだが。

その後、お金を貯めては何度か大阪駅に行って、当時華やかに走っていた特急列車等を見物していたが、今度はそれに乗りたくなるわけで、高学年になってお年玉なんかを貯めて特急に乗ることにした。


初めて乗ったのは特急雷鳥(今のサンダーバード)で、福井まで行ったと思う。当時は食堂車が付いていて、トーストを食べながら琵琶湖を眺めていた記憶があるが、小学生が一人で食堂車に行けたのが我ながら不思議でしょうがない。

その後、岡山から特急やくも(当時は気動車だった)で松江にも行った。子供が一人で特急に乗っていると隣の人が大変親切で、行きは隣に女性がいてお菓子やジュースをいただいた。帰りは特急まつかぜで大阪に戻ったが、隣は親切なおじさんで、車内販売が来るたびに何かしら買ってくれ、余りに親切なので人さらいかと思ったくらいだ。

高校生の時に、今でも続いている青春18きっぷが発売された。まるで自分のために作ってくれたかのような切符に大興奮し、早速夏休みにこれを使って遠くに行くことにした。当時は1枚ずつ綴られていて5枚組6日間だったと思う(1日有効の券が4枚と2日間有効のが1枚)

結局この切符で北海道まで行ったのだが、この話はまた今度。