OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

歩く

以前はアウトドアや山登りが好きだったが(といっても日帰り登山程度だが)、興味が歩くことそのものに移ってきてから久しい。

勤めている会社は以前からリモート業務を進めていたが、コロナ渦になってからは在宅勤務をするようになった。通勤には1時間以上かかっていたので、この時間を歩くことに使うようにした。

家の近所は植木の一大産地ということもあって、駅が近いにも関わらず畑が多く、空が広々している。池や川も多く、歩くのには気持ちがよいところで、いろいろ自分なりのコースを考えて歩く。

朝早く起きるのは苦ではないので、特に冬の季節はまだ暗いうちから歩く。季節が進んでくると、次第に日が昇るのが早くなってくるので、時々素晴らしい朝焼けに出会うこともあり、気分がよろしい。雨が降っても、風が強くなければ傘をさして歩くこともある。

朝焼け

夜は朝よりも時間をかけて歩く。家は平坦なところにあるが、すぐ近くから急に標高が高くなり、そこに住宅地が広がっているので、たまにそこまで息を切らせて上っていく。するとなかなかの夜景を拝むことができたりする。

歩くことはとても身体に良いと、いろいろなところに書いているが、身をもって実践した気がする。

まず体重が減った。見直した食事も関係していると思うが、数ヶ月で10キロ近く減少。減量は膝への負担も軽減するので、ますます歩くのに良い効果が見込まれる。

また、家系的な問題もあって数値が悪かった健康診断結果が、かなり改善した。具体的にいうと、肝臓のガンマGTP、中性脂肪コレステロールなどが激減し、それまで毎回要精密検査だった項目が、1年でほぼ正常値になり驚いた。

また、歩くことはメンタルにも良いらしい。歩くことだけではないが、運動は脳に大変いい効果があるようだ。朝日を浴びて歩くことでセロトニンも出るし、それが夜にはメラトニンになってよく眠れる。

歩くとふくらはぎが第2の心臓となって、全身への血流がよくなる。血流がよくなると全身にくまなく栄養が行き渡るわけで、あらゆるところに効果があるのではないだろうか。関係があるかどうか分からないが、よくささくれ立っていた唇が荒れなくなった(こじつけ」かな?)。

何より、歩くことはタダなので、これほどコストパフォーマンスの良いことはそうそうないだろう。

朝晩の散歩だけでなく、休日でも暇があれば歩いている。一番いいのは大きな公園で、探せばいくらでも見つかるし、ほとんどタダだし、景色や設備も変化に富んでいて楽しい。

また、街歩きも面白い。面白みのなさそうな街中でも、歩くといろいろな発見があるものだ。これは車や自転車では分からない、歩きならではの特権だと思う。関西に住んでいて、旧街道なんかも多いので、地図で調べて歩いてみる。

普通なら電車や車で行くようなところでも、歩いて行くことが増えた。1時間くらい歩いてショッピングセンターなどに行って、帰りは電車やバスで帰る、といったパターンが多い。10キロくらいなら苦もなく歩ける。

距離に対する時間の感覚も変わってきて、例えば高速道路の出口の案内は2キロ前くらいから出てくるが、2キロというと30分弱だな、と考えるようになった。

とにかく、歩くことは楽しい。当分やめられそうもない。