OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

真夏の草刈り

今年も恒例のボランティアに行ってきた。

年に数回あるうちで最も過酷な8月の草刈りである。
片道130キロを走って現地に到着。勝手知ったるもので、倉庫から草刈機を出してきて、混合油を入れたりして準備する。

朝からすでに暑く、汗対策のバンダナをしているが作業前から汗がにじんでいるのがわかる。数箇所あるので手分けして行うため、軽トラに乗ってそれぞれの持ち場へ。

適当に目星をつけた畝から刈っていく。6月に刈ったのに、雑草はすでに大きくなっていて、場所によってはジャングルのようになっている。そこへ情け容赦なく草刈機を入れていく。

以前にも書いたが、草刈りの作業ほど無心になれることはないと思う。目の前の草を刈ることだけに没頭するので、他に何も考える余裕がない。単純な往復運動がそれに拍車をかける。畝は長いが、気がついたらいつのまにかかなり進んでいたりして、息を整えてお茶を飲むときなどに刈ってきた畝を見ると、あいかわらずの達成感。

草を刈る前

草を刈った後


途中何度か一服、一度大休止したりして、午前中淡々と作業を進めていく。

昼になって公民館に戻る。お弁当を用意いただいているので、昼食を取りながら歓談。冷房の効いた部屋で食べる弁当はこの上なくうまい。

集落の人と話をすると、どうしてもこのような中山間地域の厳しさを感じる。高齢化や人口減少などで地域の維持が難しくなってくる。そのために我々のようなボランティアに頼らざるところが出てくるが、ボランティア自身も高齢化してくる。いつまで続くかなぁ、とため息混じりになる。

しかしこのような中山間地域は重要だ。農家や耕作面積の4割を占めていて、山林と平野の境目で洪水や土砂崩れの防止など重要な役割を担っている、国の大切な財産だ。微力ながらすこしでも約に立ちたいと思って来ているのだが・・・

ゆっくり休憩したあとも草刈りの続き。午後は容赦なく照り付ける太陽に辟易する。多少雨でも降ってくれたらと思うが、雨どころか曇りにもならない。風もないので空調服の風だけが頼りだ。

相棒の草刈り機

昨年から始めた果樹園

汗が間断なく出るので水分補給が欠かせず、お茶のペットボトルがすぐに空になる。休憩を挟みながら夕方まで続け、目処がついたところで終了。

細かいところの残りがあるので、地元の方はそのまま作業を続けるが、我々は公民館でシャワーを浴び、一服してから130キロの道のりを帰る。

作業そのものはしんどいし、一日中草刈機を握っていて翌日は筋肉痛になったりもするが、10数年続けている今でも毎回新鮮で貴重な作業だと思う。

秋には収穫した蕎麦で蕎麦打ち大会もあるので、今から楽しみにしている。