OSA日記

旅と食と健康とメンタルと

動物はえらい

朝、散歩をしていると、結構いろいろな鳥がいることに気づく。声の大きいカラスをはじめ、ヒヨドリムクドリ、スズメ、池に行くとカモやサギ、カワウなどなど。

たいてい人間が近づくと飛んで逃げるが、一風変わっているのがセキレイで、可能な限り走って逃げるようだ。そんなに飛ぶのが嫌なのかなと思ったりしてしまう。

そんな朝の光景を眺めながら歩いていて、ふと鳥の気持ちになったらどうか、と変な考えが浮かんできた。

こちらは別に捕まえようとか悪意を持っているわけではなないのに、鳥は逃げる。単に人間が来たら逃げるだけで、それ以外は何も考えていない(と思う)。あいつは目つきが悪い、とか、性格が悪そうだ、なんてことは考えない(と思う)。

カラスも時々網の隙間からゴミを引っ張り出したりして荒らしているが、食べ物をあさって食べているだけで、人間を困らせてやろうとか散らかしてやろうとか考えているわけではない。朝からガアガアとうるさいが、これもコミュニケーションでやっていて、嫌がらせでやっているわけではないのである。

対して人間はどうだろう。表の行動と考えていることは必ずしも一致しない。詐欺師などはいい例で、表面上は当たりもよく良い人そうに見えるが、心の中ではどす黒いことを考えている。

また、人間はいろいろなことで悩む。人間関係やお金、この先の人生など、悩みのない人の方は少ないと思う。
対して動物に悩みというのはあるのだろうか。食べることと、種の保存と、危険回避だけを考えて生きている。

動物は究極のミニマリストでもある。基本的に身一つ、せいぜい巣を作る程度で、何も持っていない。人間は住むところはじめ、電気ガス水道等のインフラ、服に靴に家電に携帯に・・・、モノを持つのはキリがない。

人間は必要以上にモノを持ちたがるが、動物はそうではない。ライオンだって満腹になれば目の前に獲物がいても襲わないという。この先獲物が捕れないと困るなあと、先のことを考えたりしないのである。

逆に、将来に備えて準備するということもなく、刹那的に生きている。常に命の危険と隣り合わせということでもある。

比べるのもおかしいかもしれないが、客観的に見ると人間以外の動物の方が良い人生(?)のような気がする、なんて考えるようになってきた。動物だって望んでやっているわけではないだろうが、ちょっと羨ましいと思ってしまったりして、あまり良い傾向ではないなぁ。